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「話すことは、 人とつながること」 社会福祉法人「埼玉いのちの電話」理事長インタビュー

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第27期生 電話ボランティア募集中

苦しみや悩みを抱え、それを誰にも相談できず追い込まれている人からの電話を24時間365日、匿名で受けている「埼玉いのちの電話」。相談員はすべてボランティアで、「少しでも電話がつながりやすくなるように、あなたの力を貸してください」と呼びかけています。理事長の川端純夫さん(75)に話を聞きました。

「話してみるときっと変わる。話すことで次につながるんです」と川端純夫理事長

「話してみるときっと変わる。話すことで次につながるんです」と川端純夫理事長


「埼玉いのちの電話」が昨年受信した相談の総件数は3万836件。しかしこれは“受信できた”数であり、24時間365日電話を受け続けるには相談員が不足しているのが現状です。1本でも多くの電話を受けるために、毎年新しいボランティアを募集しています。「相談員は無償ボランティアですが、みなさん『自分を見つめ直すことができる』『やりがいがある』と前向きな発言ばかりで感動します。社会において“誰かの役に立つ喜び”が人生を豊かにしてくれるとおっしゃるんです」と川端理事長。

電話相談というと、専門的なアドバイスをしたり解決に導いたりというイメージがあり、相談員にも相応のスキルが求められると思いがちですが、「いのちの電話は、電話を通して対話することで人の心に寄り添い、再び生きる勇気を見出すことができるよう、心の支えになることを願うものです。四国札所巡りのお遍路さんは“同行二人”、1人で歩いていても常に弘法大師がそばにいて見守っていると言われますね。顔や姿は見えない、実際に手を貸すことはできないけれど、『あなたは一人じゃない』と心に寄り添う存在。いのちの電話も同じです」。

昨年5月からインターネット相談を開始したところ、昨年末までの8カ月間で474件を受信。10~30代の若い世代が全体の70%を占め、自殺傾向のある相談が電話の15・0%に比べ43・7%と高い数字が出ました。川端理事長は「無機質なメールで“寄り添う”ことができるのかという意見もありますが、若い人たちには電話よりもメールが身近な時代です。聴く(読む)人がいるから話す(書く)ことができる、話すことで“人とつながっている”と実感できるのは、電話でもメールでも同じです」と話します。

現在、第27期生電話ボランティアを募集中です。対象は25歳以上(上限なし)、約50人。募集要項は電話請求または「埼玉いのちの電話」ホームページからダウンロードできます。募集説明会を11月2 9日午後2時~3時半と来年1月9日午前10 時~11時半に、大宮ソニックシティ市民ホールで開催。毎回「聴くこと」についてのミニ講義あり。予約は不要です。問い合わせは事務局(電048・645・4322)へ

相談電話は048・645・4343(24時間365日)、こどもラインは048・640・6400(金、土曜の午後3時~9時半/18歳まで)。ネット相談は「埼玉いのちの電話」ホームページから


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