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Channel: さいたま浦和・川口版 –ショッパーWEB
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乳がんを体験して“善く生きる”ために 笑って「元気!(サヴァ)」

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乳がん体験者グループ「Cava(サヴァ)!~さいたまBEC~」インタビュー

10月は乳がん月間です。乳がんの正しい知識を広め、早期発見・早期診断・早期治療の大切さを訴える、世界規模の啓発キャンペーン「ピンクリボン運動」。ショッパー社はこの活動に賛同し、本10月9日号を「ピンクリボン運動応援号」として発行します。
 いつも笑顔の「Cava!」の3人。左から宗綾子さん、森由里子さん、小山紀枝さん。「乳がんになっても悪いことばかりじゃない。素晴らしい出会い、楽しいことがいっぱいです!

いつも笑顔の「Cava!」の3人。左から宗綾子さん、森由里子さん、小山紀枝さん。「乳がんになっても悪いことばかりじゃない。素晴らしい出会い、楽しいことがいっぱいです!

体験者同士のおしゃべり会

「Cava(サヴァ)!~さいたまBEC~」は、乳がんを体験した女性3人のグループです。BECとは、乳がん体験者コーディネーター(NPO法人キャンサーネットジャパン認定)のこと。3人はこのコーディネーター養成講座で出会い、共に埼玉県在住の縁で一緒に活動することになりました。今月で丸4年になります。

「サヴァ」はフランス語で「元気」「大丈夫」の意味。「同じ体験者の私たちと話すことで、少しでも元気になってもらいたい」「乳がんを体験したからこそ楽しいことを見つけたい」。“地元で気軽に笑顔で集まれる”をコンセプトに、主にさいたま市内で乳がん体験者のおしゃべり会「Cava談語(だんご)」など、さまざまなイベントを開いています。

おしゃべり会は毎月開催していますが、毎回新しい人が来るとのこと。「『患者が増えている』と複雑な思いもある一方で、以前に比べ診断から日が浅い人の参加が多く、私たちの活動が知られてきたという実感があります」「一番最初が一番不安になるもの。同じ思いの人と話して少しでも気を楽にしてもらえたら」。現在は再発・転移の人限定の会や42歳以下限定の会も不定期開催中。参加者、インストラクター共に乳がん体験者だけのヨガ教室NYOGAも人気です。

「おしゃべり会でよく聞かれるのが食べ物のこと。でも私たちも三者三様で生きてきて、なぜ乳がんになったか分からないのに何が最善だなんて分からない。あれダメこれダメでストレスを抱えるより、おいしく食べて笑顔でいるのが一番だと思う」

「治療技術も日進月歩。私たちが手術を受けた約10年前は温存が主流でした。今は人工乳房の技術が進み、保険が適用されるようになったので切除&再建を選ぶ人も増えています」

「温存は必ず放射線治療を行うので、毎日通うのが負担になる場合も。一方の再建もパーフェクトではないので、術後に『こんなはずじゃ』と悩む人もいます。どちらにしても乳がんの治療は“これから善く生きるため”のもの。自分の生活に合った治療が選べる時代です」。

自分の体をみつめる習慣を

「そう“乳がん=お先真っ暗”じゃない。治療技術も薬もどんどん進歩しています。諦めないで」と終始笑顔で話す3人ですが、実はある意味“反面教師”。3人とも乳がん検診を受けていませんでした。宗さんは32歳で発症したため検診前でしたが、森さん(当時46歳)は入浴中にしこりを発見。小山さん(同41歳)は胸に違和感を覚えながらも受診を先延ばしにし、ステージが上がって強い治療を受けました。

「そんな私たちだからこそ声を大にして言いたいのは、乳がんは“初期”が重要ということ。初期で見つけられれば身体的にはもちろん精神的、金銭的にも大きなメリットです」

「自己検診も大事です。乳がんは、仕事や育児に忙しい世代の罹患率が最も高い。その忙しさで自分の体の声を聞くことをおろそかにしがちです。月に一度、自分の体を見つめる習慣を持ちましょう」。

次回のおしゃべり会は今月21日午前10時~11時45分、下落合コミュニティセンター(与野駅西口そば)で。予約不要です。詳しくはブログ(「さいたまBEC」で検索)または森さん(電048・649・2850)へ


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